『ボサノヴァの神様』ジョアン・ジルベルトを巡る旅の記録
8月24日(土)より 名演小劇場 他全国順次公開
「イパネマの娘(The Girl From Ipanema)」、「想いあふれて(Chega De Saudade)」、など、ボサノヴァファンでなくとも誰もが耳にしたことのある名曲の数々は、その類稀なるギター演奏と甘美な歌声によって世界中にその名を知らしめた、“ボサノヴァの神様"と称されるブラジルの伝説的ミュージシャン、ジョアン・ジルベルトによって生み出された。
日本でも多くのファンを持つジョアン・ジルベルトは、2003年に初の日本公演を実現し、その後も来日を重ねた。しかし、2008年8月26日にリオ・デ・ジャネイロで開催されたボサノヴァ誕生50周年記念コンサートへの出演を最後に、10年以上もの間人前から姿を消していると言われていたが、惜しく今年7月6日にリオ・デ・ジャネイロの自宅で死去した。88歳だった。
フランス生まれでブラジル音楽を敬愛するジョルジュ・ガショ監督による本作は、ドイツ人ライター、マーク・フィッシャーが、ジョアン・ジルベルトに会うためブラジルに出向いた顛末を描いた本をガショ監督が手に取った時から始まった。ジョアンに取りつかれたマークの強迫的なまでの旅を綴ったその本は、ブラジルの音楽、文化、そしてボサノヴァに関する刺激的な考察に満ちた素晴らしい記録でもある。しかし、その懸命な追跡にも関わらず、結局のところマークはジョアン・ジルベルトに会えないまま、本が出版される1週間前に自ら命を断ったという。
ガショ監督は、マークに強く共鳴し、彼の夢を実現すべく、その足跡を辿りながら、どうにかしてジョアン・ジルベルトに会おうと、ジョアンゆかりの人々や土地を尋ね歩く。果たしてガショは、憧れのジョアン・ジルベルトに会うことができるのだろうか・・・?
ボサノヴァの名曲の数々に、ミウシャ(2018年12月27日死去)、マルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナートら有名ミュージシャン達、イパネマビーチをはじめとする美しい風景、目にも耳にも心地良い音楽ドキュメンタリーがブラジルから届いた。
監督 ジョルジュ・ガショ
脚本 ジョルジュ・ガショ パオロ・ポローニ
撮影 ステファン・クッツィー
サウンド・ミキサー バルタザール・ジャッカー
編集 ジュリー・ピラット
音楽 ジョアン・ドナート
音響編集 ミヒャエル・クランツ
カラーグレーディング トラウデル・ニコルソン
プロデューサー ジョルジュ・ガショ ピエール=オリヴィエ・バルデ クリストフ・メナルディ アンドレアス・アツワンガー
製作 ガショ・フィルムズ アイディール・オーディエンス NEOSフィルム
共同製作 スイス放送協会SRF スイス放送協会RTS バイエルン放送 アルテ
2018年|スイス=ドイツ=フランス|ドイツ語・ポルトガル語・フランス語・英語|111分|ビスタ|5.1ch|DCP
原題:Where Are You, João Gilberto? 字幕翻訳:大西公子 字幕監修:中原仁
後援:在日スイス大使館、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、ブラジル大使館 協力:ユニフランス
配給:ミモザフィルムズ 宣伝協力:プレイタイム
©Gachot Films / Idéale Audience /Neos Film 2018
公式サイト http://joao-movie.com/
名演小劇場 http://meien.movie.coocan.jp/index.html