久々に集めました!
酷暑が続く日々に、一服の清涼剤となれば幸いです!
通販などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
---->
久々に集めました!
酷暑が続く日々に、一服の清涼剤となれば幸いです!
通販などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
近年、ゲームミュージックサントラのアナログLP化や、
ゲームミュージック専門ディスクガイドの刊行など、
世界に誇るジャパニーズカルチャー「ゲームミュージック」の再評価が高まっています。
Ex.『バーチャファイター』のサントラがLP化。『ゲーム音楽ディスクガイド』発売。
筆者が幼少期を過ごした1990年代中頃、任天堂64やプレイステーション、セガサターンが発売されました。その頃のゲームミュージックには、ドラムンベースが多く使われていたのです。
大須店2Fでは筆者の趣味もあり、店頭BGMとして上記の「ゲームミュージック産ドラムンベース」をかけることもしばしば。
実は、お客様に「今かかってるこの曲なに?」と聞かれるランキング圧倒的1位は、
この「ゲームミュージック産ドラムンベース」なのです。
特に海外からお越しのお客様から「この最高にクールなドラムンベースは何だ!?え!?NINTENDO!?流石はJAPANだね!!」とのご感想を頂きます。一人のゲーム好きとして勝手に誇らしく思っています。
良曲がピックアップされたMIXがこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=twBcMibg1Vs
コメント欄が英語で埋め尽くされていることから、日本国内より海外での人気、注目度が高いことがわかります。
とくに筆者が好きな一曲がこちら
「Redial」(『ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!』O.S.T.より) 作: 竹間淳
https://www.youtube.com/watch?v=nPb2xhiyBXE
竹間氏が手掛けた『ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!』のサントラはとにかくヤバいです。ゲームミュージックの枠を遥か高く飛び越えていく完成度。
竹間氏ご本人のSoundCloudに全曲アップされているので是非聴いてみてください。
https://soundcloud.com/junechikuma/sets/bomberman-hero-june-chikuma
(公式サントラCDはとんでもない値段で取引されているようです。もしお持ちの方がいたら内緒で当店にご連絡ください。気合の査定をさせていただきます。)
スーパーマリオ、ドラゴンクエストを代表とするエバーグリーンな8bitサウンドは、ゲーム音楽の独自性を示しました。ゲーム音楽にノスタルジックを感じるとき、あのピコピコとした8bitの音を思い出す人が多いでしょう。
その後、任天堂64、PSなどのいわゆる第5世代ゲーム機で採用されたのは本格的なクラブミュージック・サウンドでした。世界のクラブミュージックの潮流に真っ向から勝負したこの時代にも、再度耳を貸すべきタイミングが来たのかもしれません。
少し話はそれますが、
筆者は幼少期を任天堂64、プレイステーション、セガサターンとともに過ごしたため、ドラムンベースを聴くと、反射的に小学校の夏休みを思い出します。激しい倍速ビートの中に懐かしさを感じるのです。
一方で、Z世代を象徴する音楽エンターテインメントのメインストリームで、ドラムンベースが復興しつつあります。
NewJeans (뉴진스) 'Zero' Official MV
https://www.youtube.com/watch?v=XIOoqJyx8E4
1990年代に隆盛を誇ったドラムンベースは、Z世代にとって「未知の音楽」、「新しい音楽」として認知されているのかもしれません。
海外から逆輸入される形で「シティポップ」が国内でも一大ムーブメントになりましたが、これも同じ要因があったように思います。
「一周回って新しい。」
どのカルチャーでも必ず起こるこの現象が、ドラムンベースにもやってきた。
大須店2Fに流れるゲームミュージックを聴きながら、ふとそんなことを思い綴らせていただきました。
大須店2Fではドラムンベース12”を多数取り揃えております。
是非ご来店ください。
通販、求人、などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
開催中の「ユーロビート特集」に商品を多数追加、補充しました。
ユーロビート/マハラジャ・クラシックからジュリテクまで、今回も濃厚な内容です。
【追加商品一部】
通販、求人、などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
キーワード: House, Techno時代は昭和から平成に。
マハラジャ、ジュリアナ、バブル景気絶頂の熱狂、
ディスコ・ブームを彩った「ユーロビート」を集めました。
新入荷12"商品を約300枚追加し、合計約400枚の品揃え。
イタロ名門レーベル"Time"、"Asia"や、ドイツの老舗レーベル"ZXY"などの、
当時の現地盤が多数の濃厚な内容です。
【追加商品一部】
通販、求人、などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
さてさてお次はどちらへ~~
バナナレコード名駅店 稲垣
営業時間 11:00-20:00
TEL:052-561-7288
E-Mail:meieki@bananarecord.jp
キーワード: Acid Folk, Acid Rock, Brasil, Exotica/Lounge, Experimental, Latin, Obscure, Progressive Rock, Psychedelic, Psychedelic/Garage, South America, World Musicちなみにこのアルバム、なぜ色が2種類あるかというと、どうやら印刷の途中でインク切れを起こしたらしいのです。なんてお粗末な・・・
最初は茶色で、インクが無くなってからは水色。というのが僕の推測です。ラベルの色が茶色なので。違うかな?
どちらもオリジナル・プレスと言って良いと思いますが、水色ジャケの方が数が少ないようです。
No.1おすすめ曲も登場して、さてもうそろそろ終わり。という雰囲気を漂わせましたが、まだ終わりません。
バナナレコード名駅店 稲垣
営業時間 11:00-20:00
TEL:052-561-7288
E-Mail:meieki@bananarecord.jp
キーワード: Africa, Black Jazz, Free Jazz, Jazz, Jazz Funk, Modal Jazz, Rare Groove, Spiritual Jazz東京よりディスコの激ディガー北原さんをお招きするということで、当店もDisco/Boogieの12"シングルを中心に気合いを入れてレコードの準備します!!
皆さまぜひ飲んで踊ってレコード掘りましょ〜〜
〒460-0007
愛知県名古屋市中区新栄2-1-9 雲竜フレックスビル西館B2F
K.E.S & LEOTARD (QROMATIE)
■FOOD
南谷食堂
■RECORD SHOP
BANANA RECORD名駅店
OORUN
[Takehiko Kitahara]
東京青山ZEROにて開催されているDJ NORI主催のパーティー “TREE” そしてTRUE DISCOにフォーカスした三軒茶屋の名物パーティー ”DISCO PLAY”など都内各所で活動。KING OF DISCO DJのSADAR BAHARを10年以上に渡り招聘しジャパンツアーを主催牽引し続けている彼はアナログレコードの音色にこだわりを持ちディスコ、ジャズファンク、ラテン、レゲエからディープハウス、ヒップホップを同一線上に扱いHOTな空気とGROOVEを100%ヴァイナルだけで作り上げるドス黒DJ。
Hiroshi Watanabeとのユニット"TREAD"名義でも数多くのアルバムやEPをリリースしており黒く柔らかいグルーヴは国内のみならず海外にもファンが多くUKアンダーグラウンドチャート1位を獲得するなどワールドワイドな評価を得ている。
バナナレコード名駅店
〒450-0002
愛知県名古屋市中村区名駅4-4-17 北斗ビル2F
営業時間 11:00 - 20:00
TEL:052-561-7288
E-Mail:meieki@bananarecord.jp
キーワード: Dance Classics, Deep Funk, Deep Soul, Disco, Disco/Boogie, Euro Disco, Fusion, Garage Classic, Japanese Boogie, Jazz Funk, Rare Groove期間限定で「バレアリック」という言葉に焦点を当てた特設コーナーを設置しました。
夕暮れのビーチに溶け込む極上のチルアウト・サウンドが満載です。
通販、求人、などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
(感じ方は人それぞれなので正解なんてないのですが・・・)
アコースティック・ギターとピアノのシンプルな演奏に、折坂悠太さんの素朴な歌声が素晴らしい名演でございます。
よりアンビエントっぽい印象のピアノ演奏に、凛と透き通った寺尾紗穂さんの歌声が、こちらも素晴らしいの一言です。
(例えが悪い)
バナナレコード名駅店 稲垣
営業時間 11:00-20:00
TEL:052-561-7288
E-Mail:meieki@bananarecord.jp
キーワード: Ambient, Folk Music, J-Pop, Japanese Folk, New Age, Singer/Songwriter, SSW, Wamono, World Music(注1)・・・Brian Eno が月面開拓ドキュメタリー「宇宙へのフロンティア」のサウンドトラックとして制作した1983年発表のアンビエント・ミュージックの名作。真っ暗な部屋で目を瞑り、脳内宇宙の旅に出発だ。
(注2)・・・ジャーマン・ロック界の巨星、Canが1973年に発表した浮遊感と多幸感に満ちた大傑作。表題曲の「Future Days」と並び今作のハイライトとも言うべき約20分にも及ぶ大曲「Bel Air」が素晴らしい。
(注3)・・・スチャダラパーが1995年に発表した「5th WHEEL 2 the COACH」に収録された「サマージャム‘95」の一節。いまだ色褪せることのないサマーアンセム。
(注4)・・・Talking Headsが前作に引き続きBrian Enoをプロデューサーに迎え制作した1979年発表の第3作目。Robert Fripp をサポートに招いて、アフロビートやアフリカン・ファンクに挑戦した、次作「Remain In Light」の前哨戦とも言うべき重要曲「I Zimbra」を収録。
(注5)・・・ご存知Nirvanaのフロントマン。あの頃はKurt Cobainをはじめ、レッチリのJohn Frusciante、それにSyd Barrettとか、刹那的に生きるアーティストが好きだったな。
(注6)・・・1997年に刊行された村上龍のサイコ・サスペンス。2008年には Wim Wenders 監督による映画化の話もあったようだけれど、どうやら頓挫してしまったみたいで残念だ。
------------------------------------------------------------
さて、話は変わり今週はいよいよ岐阜店31周年バーゲンです!
レコード・CDともに連日追加して、準備を進めております?
※もう聴かなくなったLPやCDがございましたら、ぜひ当店にお売り下さい。高価買取いたします!
バナナレコード岐阜店
営業時間 11:00-20:00
〒500-8408 岐阜県岐阜市住ノ江町1-14-2小森ビル2F
TEL :058-263-6638
E-Mail :gifu@bananarecord.jp
酷暑続きのこの季節に是非聴いていただきたい、
清涼で爽快なブラジリアン・ハウスを集めました。
夏季限定で展開いたしますので、この機会に是非ご来店ください。
通販、求人、などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
We cannot ship outside Japan
キーワード: House
左がLP盤で、右が7"盤です。
このレコードには片面に7曲が収録されています。
センターホールが大きいのは、元々ジュークボックスでの仕様を想定していたためです。
手前が12インチ・シングルです。LPと同じスペースに長ーい1曲が刻まれています。
アルバムとは別のヴァージョンが収められていることを示す、"EXTENDED VERSION"や"12" DISCO VERSION"の表記
アルバムでは3分40秒のPrinceの楽曲"America"は、12インチ・シングルではなんと21分46秒にまで引き伸ばされています。もはや別の曲のようですね。
中には広いスペースの無駄使いとも言えるこんな12"も・・・? これならもう一曲追加してほしいですよね
(プロモ盤についてはまた今度お話します)
12"シングルの発明家Tom Moultonによる"A TOM MOULTON MIX"
NYの伝説のクラブ「パラダイス・ガラージ」でプレイした、DJの神様Larry Levanによる"A Larry Levan Re-Mix"
DJ用を意味するプロモ盤の表記「D.J. COPY NOT FOR SALE」
ちなみにバナナレコードでは、12インチ・シングルはプライスカードのココに表記してありますよ↓↓
バナナレコード名駅店 稲垣
営業時間 11:00-20:00
TEL:052-561-7288
E-Mail:meieki@bananarecord.jp
キーワード: Boogie, Dance Classics, Disco, Disco/Boogie, Free Soul, Garage Classic, Rare Groove, Soul/Funk梅雨も早々に過ぎ去り、例年よりも前のめりで夏がやって来たようだ。あまりの暑さで折角の二度寝も邪魔をされ、ぼくは仕方がなく起き上がり、伸びをしながらなぜか小学6年生の夏休みのことを思い出していた。
-------------------------------------------
まずは連絡網を片手に友達の家に電話だ。(ぼくはなぜかこれが苦手だったっけ)昼の1時に友達と3人でいつもの場所に集合したら、早速、北部市民プールに出発だ。そこで散々泳いで遊んだあとは、併設されている北部体育館で卓球だ。もちろんルールは出鱈目だ。プールに卓球でお腹が空いたらスガキヤに行って、少ないお小遣いで一杯のラーメンを分け合いながら食べる。そして、夕方5時のチャイムが鳴ったら、それぞれの家に帰る。
-------------------------------------------
これがぼくたちの夏休みの定番だったな・・・。
あれから十数年が経ち、もう会うこともなくなってしまったけれど、SくんとOくんはどうしているだろうか。変わらず元気だといいな。
ぼくはというと、大量のレコードを買い集めるようになっているよ。一時は母親に「あんた、こんなに買ってどうするの?」と心配されたりもしたけれど、今ではバナナレコード岐阜店の店長だ。
-------------------------------------------
??閑話休題??
昔は平気で外で遊び回っていたし、小中高は灼熱の中で野球をしていたのに、いつからか休日はエアコンの効いた部屋で過ごすことが多くなってしまった。ここ数年は部屋で涼みながらレコードをBGMに読書が定番だ。もちろんジュースとお菓子も必須だ。
そんなぼくが最近、読書のお供で気に入っているのが今回紹介する「三善晃 - こどものピアノ小品集 海の日記帳」だ。
(三善晃 - こどものピアノ小品集「海の日記帳」/ Fontec / 1981/ Japan)
こちらは日本を代表する作曲家のひとり、三善晃が1981年に発表した自作自演によるピアノ小品集にして、1978年の「音の森」に続く子供のための作品集の2作目である。子供のためということもあり、クラシック音楽が持つ堅苦しさや、現代音楽が持つ難解さはここには無い。三善晃自身が大好きな海を想起して生み出された、どこか懐かしさを感じさせる詩的でたおやかな全28曲。
ぼくみたいにクラシック音楽に疎い人から、ポスト・クラシカルが好きな人やアンビエント/ニューエイジを通過した耳でも楽しめる名作だ。
なお、今作品はレコード・CD共に比較的簡単に入手できるのもうれしい点だ。皆さんも読書などお家時間のお供にいかかだろうか。 バナナレコード岐阜店 若林
※もう聴かなくなったLPやCDがございましたら、ぜひ当店にお売り下さい。高価買取いたします!
バナナレコード岐阜店
営業時間 11:00-20:00
〒500-8408 岐阜県岐阜市住ノ江町1-14-2小森ビル2F
TEL :058-263-6638
E-Mail :gifu@bananarecord.jp
さて、記念すべき第1回ということで、何を書こうかとても悩みました。
自分の音楽のルーツ?最も好きな音楽?と書きたいことは色々ありましたが、まずはシンプルに「最近買ったお気に入りのレコード」です。
ちょっとシンプルすぎるか・・・
いいんです。新しいことを始めるのに岩のように腰が重い僕には、初めの一歩はこれくらい軽やかな方がいいんです。
何はともあれ、まずはとても現代的でイカしたジャケット・アートワークを見てください。
とてもデザインされたFAXのフォント、さらに注目は裏面の曲目です。
めちゃくちゃかわいい!全部シールにしたい!と、思わず皆さんも思ってしまうのでは?缶バッジもアリですね~
実はこれ全てFAXさん本人によるデザインらしいです。
中央でロッド・スチュワート(嘘)とキスしている、セーラーハット?の男性こそが、FAXことDavid O'Listさんです。
David O'Listという名前、聞き覚えのある方は相当なロック通ですね。
David O'Listさんは、英国のロック・バンドRoxy Musicの最初期ギタリストで、キース・エマーソンで知られるThe Niceなどにも在籍しました。
ロキシーに彼が在籍したのは極初期の極短期間で、1stアルバム「Roxy Music」リリース時にはPhil Manzaneraと入れ替わってしまっています。
FAXは彼と彼の妻Satu RedmondによるDIYプロジェクトで、作品はこのアルバム1枚のみです。(テストプレスの"Seal It With A Kiss"が存在するようですが)
アートワーク、ソングライティング、おそらくレーベルも全て自主で行われており、本当にセンス良しなDIYっぷりです。
全7曲収録のアルバムですが、実態はEP的なサイズ感で、A-2に"FAX"、B-2にその"FAX"のRemix、ラストに収録の"Animal Life""FAX"のインストVer.的内容と、7曲中3曲"FAX"なのです。
僕さっきからFAX、FAXうるさいですね・・・
このレコードがリリースされた1986年頃は、ちょうどFAXの一般普及と被っており、「最新のマシン=FAX」という意味で名付けたんじゃないかな?なんて想像してみたり。
今なら何でしょう?EVとかAIとかですかね?
ちなみにファクシミリの技術自体は100年以上の歴史があるようです。
DIYで正体不明感漂うこの一枚、当然まずまずレアな一枚なのですが、数年前にデッドストックが出回ったようで以前よりも入手しやすくなりました。
ぜひレコード屋さんで見かけたら手にとってみてくださいね!
バナナレコード名駅店 稲垣
営業時間 11:00-20:00
TEL:052-561-7288
E-Mail:meieki@bananarecord.jp
キーワード: British Rock, Electro, House, New Wavehttps://www.cameranonaniwa.co.jp/bananarecord/
日頃よりバナナレコードをご利用いただきありがとうございます。
バナナレコードは1981年に創業しました。
当時27歳だった私も気付けば高齢者の仲間入り。
自分の年齢を考えこの度、新体制にすべく社長を退任いたしました。
楽しいレコード屋人生が送れたことは皆様のおかげと感謝してもしきれません。
長きにわたり大変お世話になり、ありがとうございました。
新体制のバナナレコードを今まで以上に御ひいきのほどよろしくお願いいたします。田中秀一
※当時掲載されたものを改変なく載せています。
今日で世界が終わってしまう様な気持ちでボクは大阪心斎橋通りを歩いていた。毎日毎日こんな気持ち。うつむき加減でおまけに猫背。左手に抱えた買ったばかりのイギリス盤11枚が重くて猫背になっているわけではなく、生まれつき少々猫背だった。そういえば、小学校5年生の時好きだった女の子から「田中君て、猫背ェ?。」といわれたのが最初の失恋だったけど、それはこの際関係ない。ボクの暗い気持ちが猫背にさせた。
そう、1975年、ボクはイライラしていた。そもそもマトモな会社に就職したのが間違いのモトだった。
中学2年の時、グループサウンズに夢中だったボクは、さっそく友達とバンドを組んでテンプターズやタイガースのコピーをしていた。でも何か、もうひとつ物足りない…ベートーヴェンの第9じゃないけど "もっといい音が欲しい" そんなモンモンとした日々が続いていた。しかしある日、友達の家に遊びにいったとき彼の兄貴の部屋で見つけた物は、完全にボクの髪の毛を逆立てた。それは平凡パンチのヌード写真とローリングストーンズの "ジャンピング・ジャック・フラッシュ" とアニマルズの "朝日のあたる家" の2枚のシングル盤だった。
友達の存在を無視してボクは穴のあくほどヌード写真を見つめ、耳がダンボになるほど2枚のシングル盤を繰り返し聞きまくった。そのとき感じたのは、「そうか! グループサウンズは洋楽のコピーだったんだ。」オリジナルは素晴らしい!これだ!やっとモンモンとした気持ちから開放される思いだった。それに女の裸は美しい。ま、これはいいや。しかし、中学2年生の小僧のボクには、本屋に行って平凡パンチを買うのはとても恥ずかしくてできそうにないし (ボクはとても内気なんだ)、シングル盤を、バカバカ買うほどお小遣いも無かった。だから次の日から友達の兄貴の部屋がボクにとって、貸本屋兼レンタルレコード店に早変わりしたのは言うまでもない。 "持つべき物は友" とはよく言ったもので、年寄りの言うことは聞くもんだ。またひとつ勉強になった。
雨にも負けず風にも負けずボクは友達の家に通い続けた。いや、友達の兄貴の部屋に通い続けた。多いときにはボクの部屋に、平凡パンチのバックナンバーが16冊、シングル盤が23枚もあった。しかしそんな甘い生活が続くはずもなく、社長だった友達の家は倒産して、ある日突然居なくなってしまった。風の便りに聞いたところによると、レコードマニアだった兄貴はヤクザになったらしい。それ以来会ったことは無いけれど、男気だった彼の背中にはミック・ジャガーのイレズミが彫ってあったのかもしれない。
そんな日々を送りつつボクも中学3年生になり、受験シーズンを迎えた。レコードを聴くこととバンドをやる事しか頭にないボクは、見事に公立高校の受験に失敗した。ちょっとしたショックあったけど、受験の帰りに寄った栄のレコード店で聴いた1曲の方がボクにとっては大ショックだった。それはクリームの "ホワイトルーム" アルバムタイトルは "クリームの素晴らしき世界" ボクの失敗した入学祝いはこの一枚で決まりだった。この一枚のLPがボクの人格を100%変えた。ますます音楽にのめり込み、ヤクザな高校生活は過ぎ去り、名城大学という所に入学したんだけど、なにも4年間大学で勉強したかったわけでなく音楽を聞き、またそれをプレイする時間と空間が欲しかっただけだった。
ボクの希望はプロ・ミュージシャンに成る事しか頭に無かった。実際、ボクの当時の実力はたいしたもので、東京のマネージーから「東京に出て来なさい」という電話を数本いただいた。これは人生の別れ道だ。しかし情けない事にボクは肩まで伸びた長い髪を切り、大学卒業と供にある文房会社に就職しサラリーマンになった。度胸が無かったのだ。
入社したボクは3ヵ月の研修期間を終え、大阪に転勤になった。生まれてこのかた名古屋以外に住んだことの無いボクにとって、大阪はまるでコロンブスがアメリカ大陸を発見したのに等しかった。ドギツイ大阪弁にも慣れたボクがまず第一に感じたのは、街はいつも活気に溢れ、若者がエネルギッシュではつらつとしている事と、レコード店の多さだった。
自分の気持ちを裏切ってサラリーマンになった自分が悔しいのと、何もなかった名古屋への想いが渦巻き、混沌とした気持ちの中で会社をやめようと思いつつあった。そんな時、街を歩きながら一枚のチラシを手にした。その一枚のチラシこそがボクの人生を変えたのであった。
ボクが手にしたチラシにはこう書いてあった。「中古レコードセール」。それはインクがムラムラでいかにも素人の字と絵のガリ版刷り(死語か?) だった。チラシの地図をたよりに行ったビルは、なんとも怪しげでおまけにエレベーター無しの急勾配の階段の4階、それも4畳半ほどの部屋だった。普段は内気なボクだけど、こと音楽となると急にジャイアント馬場になる悪いクセがあって、もろともせず足を踏み入れた。そして一枚一枚レコードをめくり、見ていく時こんなに興奮した事はなかった。それは次に何があるのか分からないという興味と期待の連続で、一般レコード店、輸入盤店では味わえないウキウキしたフィーリングだった。
当時、東京に中古レコード専門店が数店あるのは知っていたが、大阪、名古屋には専門店と言えるものが一店も無く、あるとしても古本屋の片隅に申し訳なさそうに並んでいるとか、レコード店の一角にチョロリといった具合だった。レコードマニアの人々にとっては、時にして穴場であったかもしれないが、ボクにはレコードの死に場所の様な気がして悲しくて、つい敬速していた。
まったく違った中古レコードセールを見たとき、その醍醐味を知ってしまったボクは翌日もまた訪れた。そしてそこの主催者に「毎週土日にやっているんやけど、良かったらここでバイトせぇーへんか?」と大阪弁で誘いがあった。その一言がきっかけで毎週土日、そこでアルバイトをした。暗かった大阪での生活からやっと自分の求めるものが見つかったボクは、毎週土日の2日間が自分のすべてだった。そして会社に迷惑のかからない時期にボクは辞表を出した。「田中君!もう一度考え直したらどうかね」という支店長の言葉は耳を通り抜け、ボクの頭には名古屋で中古レコード専門店を開く事とロックがシャウトしていた。
人と人との巡り合わせというものは、運命的なもので「ここでバイトせぇーへんか?」と言った人こそ、その一年後大阪アメリカ村で開西初の中古レコード専門店 ″キングコング″ を開店した回陽氏であった。ボクにとって、先生でもあり又、大の親友でもある。
名古屋で中古レコード専門店を開店するべくホームグラウンドに帰ったボクは、レコード業界の勉強をする為に、K(株) にさっそく入社した。その時、「キッチリ3年で会社を辞め、店を出す」と固く心に決めていた。商売の勉強をしつつ、タウン誌に小さな広告を出した。「不要レコード買います。田中。」ひと月にわずかな問い合わせしかなかったし、レコードを売ってくれる人も少なかったけど次第に増えはじめ、退職とともに名古屋で初の中古レコードセールを栄町ビルの小さな一室で行なった。それは大成功で、土日の2日間のセールで36万円も売れた。大金が入った事よりもボクが名古屋でやろうとしている事は間違っていないんだという確信を持てた事がとてもうれしかった。
しかし、毎月一回のレコードセールも何度か繰り返すうちに、店が無いという最大のネックからレコードが思うように集まらなく、売上もジリジリ下がっていってしまった。
そんな事で、ボクは店探しにかかろうと思った。しかし、その前にどうしてもニューヨークヘ行きたかった。それは世界のトップをこの目で見、この体で感じ、そのエッセンスを注ぎ込み、世界ナンバーワンの中古レコード専門店を名古屋に作りたかったからだった。
ニューヨークヘ行こうと決めた次の日、ボクの決心を揺るがす1本のTELが鳴った。
諸事情でお蔵入りとなっていましたが、呂布カルマ氏が「MAKERの良さは、まだまだ全然みんなに届いていない。もっと広く聴かれて欲しい。」とのことで、最新作5thにも参加させたMAKER氏のインタビューをこのタイミングで載せようということになりました。
---MAKER 「さそり座ストリップ」リリース・インタビュー---
- 2017年3月に、とあるサンプルCDをいただいた。1stアルバムも良かったラッパーさんだったので「楽しみだなー」と何気なく聴いていたところ、1曲目から「アレ?これ凄くないか?」と違和感に近い、変な直感が走りました。2曲目はなぜか「イントロ」。そこで3曲目からは歌詞カードを読みながら聴いてみることにしました。
「歌詞カードのリリックが輝いて見えた」
比喩ではなく本当に目がくらんだ。こんなことは年に数回あるかないかです。
すぐに、とんでもない作品が生まれてしまった衝撃を実感し、その誕生をリリース前に体験できた高揚感が全身を包みました。
その作品とは「さそり座ストリップ」。
郡上のラッパー、MAKERの2ndフルアルバムです。
ほぼ同時期に呂布カルマもツイートしました。
「MAKER/さそり座ストリップ お前の知らないやばいやつ。」とジャケット写真付きで紹介。
その後そのツイートを自ら引用し、「今年の1番きたわ。ぶっちぎりで。」と改めて絶賛。
同じ岐阜県の裂固(高校生ラップ選手権で優勝し若者に絶大な人気があるラッパー)も
「makerさんのさそり座ストリップもう100回は聞いた。この人1人で日本語ラップの可能性10パーセントぐらい上げたんじゃないかって程の作品 絶対買った方がいい」
「この人知らずに日本一のラッパーは誰かなんて話はできんと思う 聞いてみて 言い過ぎてないから 岐阜の誇り」と最大限の賛辞を送っています。
リリース後は、数少ない「発見者」たちから、驚きの声が少なからずSNSに上がってきました。
しかし本人は「買ってくださいまし」の告知と他人の感想をリツイートするだけで、全貌は見えてこない。
その後「さそり座ストリップ」を何回も何回も聴いた。
適当に聴いたり、リリックとにらめっこしながら集中して聴いたり、あえて「本当にそんなイイか?」と疑いながら聴いたり、色々な角度から聴きました。
聴くたびに発見があり、好きな曲が増えていく。しかし同時に謎も増えていきました。
これはインタビューが楽しみだな。と考えていたところ、MAKER氏から連絡がきました。
「凄いのができたね。おめでとう。でも分からない所もあるからインタビューとか待ってるね。」
と伝えたら、
「インタビューなんて1件も予定ないすよ。もちろん1st出した時から。」
「なんでこの作品が騒がれないんだ?」と一瞬混乱したと同時に、
「じゃあ僕に話を聞かせてください!」と即答で願い出ていました。
そして、「ぜひ。丸裸にしてください。」と快く承諾してもらった。
せっかくだから絶賛していた呂布カルマへもインタビューに同席していただくよう頼んだ。
「この作品が埋もれてはもったいなさ過ぎる」との意見で一致し、3人でのインタビューが実現しました。
インタビューをしたのは2017年の3月末ですが、
今回、呂布カルマの最新5thアルバム「SUPERSALT」にMAKERも参加するということで、改めて公開することにしました。ぜひアルバムの参考にご覧ください。
それでは、郡上生まれ郡上育ちのラッパーMAKERが生み出した傑作「さそり座ストリップ」を丸裸にしてみましょう。
? ではインタビュー自体初めてということで、まずは自己紹介も含めて少年時代から。
MAKER(以下M) 1988年に郡上で生まれて郡上で育ちました。両親も郡上で、俺は3人兄弟の末っ子なんすけど、兄貴が結構、歳離れてて。長男は12コ上で、次男は8コ上。もう俺ほぼ一人っ子みたいな。
俺が中学の頃には兄貴はもう家にいなくて。だから自分も一人っ子な感覚だし、兄貴も親みたいな感じで何か言ってくる。
M いや、あんまり自由じゃなかったですね。器械体操やってて。学校の外の体操クラブで。親父が元々国体に出ていたようなスポーツ選手で、体操クラブの先生やってたから、もう自然にそこへ。
俺も小さい頃からそのクラブ(↑)に出入りしてたし。
呂布カルマ(以下 呂) 「クラブ」の発音が(笑) じゃあバク宙とか余裕なの?
M 昔はできました。今はもうできないす。背伸びちゃって。
M 高校退学させられるまで、もうガチガチにやってましたね。高校も特待生で入ったんで。だもんでずっと体操漬けでしたね。
M 元からってわけじゃないですけど・・・
呂 バク宙した時にポケットからタバコがバーッてなったり
M いやいやいや(笑)
やっぱり体育会系だし、田舎だし、イケてるやつは何かしらヤンチャでしたね。
俺の場合は「暴力事件」です。問題起こす時は大体。謹慎、停学、退学、3つとも。
んで、まあ地元に帰るんすよ。謹慎とかになると。
瑞浪市の寮がある高校に寮住みで通ってたんですけど、停学中とかは郡上に帰省するんで。
そんで地元に帰ったらM.O.S.A.Dが流行ってて、周りとか先輩とかもみんな聴いてて。
で、先輩が「おい、俺らラップやろうぜ」みたいに言い出して。俺もその気になって。
でも、いざ退学ってなった時には、もうその先輩も別にHIP HOPやらない感じでした。
それでも俺は体操からHIP HOPへフェードイン、フェードアウトみたいになっていきましたね。
呂 体操への未練は全くなかったの?
M 全くないですね。高校入った時点からずっともう補欠だったんで。特待生なのに。
この道には向いてないんだなって思ってて。ただカラオケだけはどこ行っても1番でしたけど(笑)
ホントだーれにも!負けなかったすね(笑)
M そうすね。抑えられてたんで、ずーっと。ずーっと圧縮されてたものがバーンバーンって弾けて。
キーワード: Jazz, Latin