Tamba Trio - Brasil Saluda A Mexico
ブラジルのジャズ・サンバ最高峰コンボの'66年メキシコ編集盤の2010年リイシュー。メキシコ盤とはいえブラジル Philips での既存曲を只編集しただけ、と言われればそれまでですが、メキシコ・オンリー曲も収録されているのと、Varig 航空機から降り立つ Tamba の面々というジャケットが素晴らしいです。個人的には「イパネマの娘」の表記がスペイン語での "La Chica de Ipanema" となっているのがツボです。所謂ボサノヴァとは一線を画す、ピアノ・トリオの面目躍如のある種「せわしない」アレンジはマスター・ピースであると言えましょう。 (坂倉)
臼場潤 ? ライヴ・アット・レイジー・バード
今後益々期待したかったサックス奏者の2009年発売の3枚目のリーダー作。ピアノレスのサックス・トリオは、得てして男臭くなりがちなのですが、この作品もライヴ盤ということもあってか「丸出し」感たっぷりで、かなり愛聴していたのです。ところが冒頭で「期待したかった」としたのには理由がありまして、今年8月に他界されたのです。享年43歳という若さに愕然としてしまいます。只々残念としか言い様がありません。ご冥福をお祈りいたします。 (坂倉)
Crookers ? Dr Gonzo
イタリアのエレクトロ/ハウスDJデュオの最新作。今作もかなり男臭い仕上がりとなっています。Southern Fried からのリリースというのも男臭さを増すのでは、とも思います。先行シングル "Bust Em Up" や "Dr Gonzo Anthem" の「丸出し」感もまずまずで、かなり期待していたのですが、期待に違わずといった感じでしょうか。次点としては、Buraka Som Sistema の2ndや Toddla T のこれまた2nd等もありましたが、この辺もベスト3入りでも良かったかも、という気持ちも無きにしも非ずです。 (坂倉)