近年、ゲームミュージックサントラのアナログLP化や、
ゲームミュージック専門ディスクガイドの刊行など、
世界に誇るジャパニーズカルチャー「ゲームミュージック」の再評価が高まっています。
Ex.『バーチャファイター』のサントラがLP化。『ゲーム音楽ディスクガイド』発売。
筆者が幼少期を過ごした1990年代中頃、任天堂64やプレイステーション、セガサターンが発売されました。その頃のゲームミュージックには、ドラムンベースが多く使われていたのです。
大須店2Fでは筆者の趣味もあり、店頭BGMとして上記の「ゲームミュージック産ドラムンベース」をかけることもしばしば。
実は、お客様に「今かかってるこの曲なに?」と聞かれるランキング圧倒的1位は、
この「ゲームミュージック産ドラムンベース」なのです。
特に海外からお越しのお客様から「この最高にクールなドラムンベースは何だ!?え!?NINTENDO!?流石はJAPANだね!!」とのご感想を頂きます。一人のゲーム好きとして勝手に誇らしく思っています。
良曲がピックアップされたMIXがこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=twBcMibg1Vs
コメント欄が英語で埋め尽くされていることから、日本国内より海外での人気、注目度が高いことがわかります。
とくに筆者が好きな一曲がこちら
「Redial」(『ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!』O.S.T.より) 作: 竹間淳
https://www.youtube.com/watch?v=nPb2xhiyBXE
竹間氏が手掛けた『ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!』のサントラはとにかくヤバいです。ゲームミュージックの枠を遥か高く飛び越えていく完成度。
竹間氏ご本人のSoundCloudに全曲アップされているので是非聴いてみてください。
https://soundcloud.com/junechikuma/sets/bomberman-hero-june-chikuma
(公式サントラCDはとんでもない値段で取引されているようです。もしお持ちの方がいたら内緒で当店にご連絡ください。気合の査定をさせていただきます。)
スーパーマリオ、ドラゴンクエストを代表とするエバーグリーンな8bitサウンドは、ゲーム音楽の独自性を示しました。ゲーム音楽にノスタルジックを感じるとき、あのピコピコとした8bitの音を思い出す人が多いでしょう。
その後、任天堂64、PSなどのいわゆる第5世代ゲーム機で採用されたのは本格的なクラブミュージック・サウンドでした。世界のクラブミュージックの潮流に真っ向から勝負したこの時代にも、再度耳を貸すべきタイミングが来たのかもしれません。
少し話はそれますが、
筆者は幼少期を任天堂64、プレイステーション、セガサターンとともに過ごしたため、ドラムンベースを聴くと、反射的に小学校の夏休みを思い出します。激しい倍速ビートの中に懐かしさを感じるのです。
一方で、Z世代を象徴する音楽エンターテインメントのメインストリームで、ドラムンベースが復興しつつあります。
NewJeans (뉴진스) 'Zero' Official MV
https://www.youtube.com/watch?v=XIOoqJyx8E4
1990年代に隆盛を誇ったドラムンベースは、Z世代にとって「未知の音楽」、「新しい音楽」として認知されているのかもしれません。
海外から逆輸入される形で「シティポップ」が国内でも一大ムーブメントになりましたが、これも同じ要因があったように思います。
「一周回って新しい。」
どのカルチャーでも必ず起こるこの現象が、ドラムンベースにもやってきた。
大須店2Fに流れるゲームミュージックを聴きながら、ふとそんなことを思い綴らせていただきました。
大須店2Fではドラムンベース12”を多数取り揃えております。
是非ご来店ください。
通販、求人、などのお問い合わせは
大須店2F (052-251-6746) 担当:服部 まで
年中無休 11:00-20:00
e-mail:osu2f@bananarecord.jp
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